これから定額音楽配信サービスを利用したい人に贈る、主要5サービス徹底比較まとめ

国内で展開されている定額音楽配信サービス5つを徹底比較!第一の波に乗り遅れた人向けの2015年12月最新情報。あなたにあったサービスはどれか?

 

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2015年5月にAWAが出てから、日本でも定額制音楽配信サービスが流行してきた。

 

音楽を「CDやレコードを買う時代」から「レンタルして持ち出す時代」「インターネットでDLする時代」という変遷を経て、「定額制」という新しいスタイルは日本でも確立してきている

 

さて、これから音楽配信サービスを使おうという方は、どれを使うべきかお悩みのところではないだろうか。
無料期間や曲数など状況は日々変化しているが、業界を代表する5つのサービスにおける2015年12月時点のデータを比較してみた。

 

まずはじめに、機能などの基本情報の比較は以下の通り。
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 ※データはすべて2015年12月12日現在。当サイト調べ。
特徴ある各サービスについて、一つひとつ見ていくことにする。

AWA (アワ)

サイバーエージェントとエイベックスが提供するサービス。2015年5月にいち早くサービスを始め話題をさらった。コンセプトは「いつでもどこでも好きなだけ。

 

クールなデザインで、使いやすさ、見やすさは他サービスを遥かに凌駕している印象を受ける。
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2つあるプランは、プレイリストの作成と公開、オンデマンド型視聴(楽曲を自分で検索できるタイプ。遂語はラジオ型)ができるスタンダードプランがおすすめだ。

 

AWAはプレイリストベースである点、Sound Cloudなどと似ているが、オフライン対応している点が大きい。2000’s, 1970’sのように年代別のプレイリストがあるのも嬉しい。

 

ユーザー自らで音楽を探さなくとも「リラックス」や「集中」などその時の気分やシチュエーションでプレイリストを探せば良いので、時間をかけず使うことができる。

 

また、多くの楽曲で歌詞が表示されるため、カラオケの練習にはぴったりだ。AWAは邦楽の中でもアニメ主題歌なども多く揃っており、その点も他サービスと比べ優勢と言える。

 

なお、もう一つのプランであるライトプランは、ラジオ型の再生+プレイリスト単位での再生が使え、月額360円である。
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AWAで注意すべき点として、PCから聞けないという点だ。また、90日間の試用期間があったが現在は終了している。

 

無料でライトプランを試すことができるが、楽曲検索やプレイリスト作成が行えない、またプレイリスト内の曲を個別に聞きたいと思ってもプレイリストの頭から曲を流さなくてはならないため、これから利用するというユーザーにとってはやや敷居が高いかもしれない。

 

結論としてAWAは、邦楽をメインに聞く人使いやすさを求める人スマホでしか曲を聞かないという人におすすめだ。

LINE Music

LINEとソニー、エイベックスが手を組んでリリースしたサービス。

 

2015年6月のサービス公開から話題をさらい、2日で100万ダウンロード、1ヶ月強で600万ダウンロードされるなど渋谷系の若者を中心に一気に日本中に広まった。
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 特徴としては、邦楽の数が他サービスと比べて圧倒的に多い他、EDMやK-POP, HIP-HOPも数多く揃っている。

 

音楽をLINEしよう」というキャッチコピーで、LINEでメッセージやスタンプを送るように「音楽を友だちにシェア」できることも特徴。これはメッセンジャーアプリLINEならではの機能だ。
曲のジャンル、学割もあることから、10〜20代の若い層をメインターゲットにしているようだ。

 

2つ用意されているプランは、再生時間の制限レベルが異なっている。ベーシックプランは30日間で最大20時間で利用でき、プレミアムプラン(月額960円)は無制限だ。 前者はほぼお試しのニュアンスだろう。(初回有料利用で30日分無料で追加となる)
nshot20151212at002309キャッシュを利用したオフライン再生にも対応(ただし最大7日/500曲分まで)しているが、基本はネットワークを介す仕様。ネットワーク料金が気になる人は、音質(ビットレート)を下げることを推奨する。

 

PC版でもストリーミング再生は可能だが、safariでは使えない点は注意。
AWAと共に国内の定額配信サービスの口火を切ったが、現在ではやや苦戦しているようにも映る。

 

結論としてLINE MUSICは、邦楽をメインに聞く人K-POPが好きな人学生さんにおすすめだ。

Apple Music

上記2サービスに遅れること1.5ヶ月、2015年7月にAppleが全世界同時でサービス開始した。

 

さすがAppleのサービスと呼ぶにふさわしいユーザインターフェース、さらに3ヶ月間の無料期間オフライン再生3,000万曲という圧倒的曲数多様なレコメンド機能など、洗練され競合サービスから一歩抜きん出ている感がある。

 

iPhoneを利用している人は、「ミュージック」アプリから1クリックで素早く利用が開始できる
nshot20151212at002757レコメンド機能が充実しており、「音楽はそれほど詳しくないが、むしろ最適な曲を選んでほしい!」という人に向いている

 

例えば、アーティストが自らのプレイリストを公開する「Connect」機能(これはSound Cloudに近い)や、DJ・各ジャンルに精通したプロによる「For you」というユーザー一人ひとりへのレコメンド機能が備わっており、ユーザーをサポートしてくれる。

 

NY, LAから毎日、全世界に向けて発信されるインターネットラジオ「Beat 1」というリアルタイムの自動プレイリストもあり、まさにユーザーが意図せずとも良い音楽を提供してくれる、というお任せ型サービスだ。

 

また、Siriによる楽曲検索や再生を行うことができたり、PC用クライアントアプリ「iTunes」でも利用でき、Mac/Windowsどちらのユーザーも使える他、Android版にも対応している

 

音楽の楽しみ方のすべてを一つに。」というコンセプト通りの仕組みづくりをしているようなサービスである。
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ただし、楽曲数のデータには注意が必要。北米では公表値3,000万曲となっているが、日本では「数百万曲」という表記に留まっている。邦楽はまだまだAWAやLINE MUSICに比べると少ない感もあるため、その点は今後に期待だ。

 

他の音楽配信サービスは欧米が数年前から先行して始まったが、Apple MusicはiPhoneなどの発売同様、2015年7月1日に世界同時スタート。現在は世界100カ国以上で展開している。

 

元々はBeats Music社を買収して始めたサービスであるが、今後Apple Incによってますます良いサービスへと発展していく可能性が高い。他サービスが使用期間を終了する中、現在も3ヶ月無料の使用期間があるので、手軽にまずは使い始めてみよう。

 

 

結論としてApple Musicは、聴く音楽を提案してほしいという人登録や設定に手間をかけたくない人iPhone/Macユーザーにおすすめだ。

Google Play Music

2015年9月、日本でのサービス提供を開始(世界60カ国目)。国内外200ものレーベルが3,500万に及ぶ楽曲を提供し、さすがGoogleのサービスともいえる充実の検索機能を持つ。

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Google Play Musicで目を引くのは、やはり何と言っても他サービスを圧倒する3,500万の楽曲数。全世界で提供されているサービスということもあり、アメリカ/欧州の曲以外に比較的マイナーな国の曲も対象となっている。

 

つまりは、自分で聴きたい曲がある程度明確化している人向けのサービスだ

 

さらに大きな特徴として、50,000曲まで無料のクラウドストレージ「Google Play Music ロッカー」に楽曲を溜め込むことができる点である。

 

Apple Musicの「iTunes Match」では25,000曲で年間3,980円なので、この点はこちらが無料でもありかなり優勢だ。また、ソニー・ミュージックエンターテインメントと提携するなど邦楽の楽曲も比較的多い

 

また、Musixmatchというアプリで聴くことで、歌詞を表示することもできる
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Apple Musicがアーティストやプロなどある種「人力」な手段でのサービス提供をすることに対して、こちらはあくまで「検索(アルゴリズム)」によるものを主としている

 

 

この検索履歴をアプリは学習する。溜め込まれた情報は「あなたへのおすすめ」というレコメンドとして機能する。つまり、使えば使うほどユーザーが好きな曲やジャンルを学び、最適なものを提供してくれるのだ。

 

 

しかし、あくまで数日利用してみての感想ではあるが、個人的には残念ながらこの領域はまだまだ浅いと考える。特に邦楽に関しては、関連度がかなり低いアーティストをおすすめしてくることも多く、これからの改善に期待している。

 

本サービスのその他の注意点としては、登録方法。利用するためにはGoogleアカウントを持っていても、アプリのみで行えず、いったんWebブラウザを経由する必要があるため少々不便だ

 

結論としてGoogle Play Musicは、聴きたい曲が明確に決まっている人楽曲数にこだわり多くの種類を聴きたい人Android/Googleサービスに慣れている人におすすめだ。

Prime Music

2015年11月、Amazonが日本市場においても音楽配信サービスに進出してきた。
米国等では既に2014年にサービスを開始しており、日本は5カ国目だ。

 

最大の特徴は他サービスも含んだ総合力。Amazonプライム会員であれば、申込み無し無条件で利用でき、通常のAmazon会員でも、利用開始までの手続きが不要で驚くほど始めやすい
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Maroon5、GLAY、ゲスの極み乙女。などの国内アーティストも豊富に扱っており、楽曲数は100万曲に及ぶ。米国発の定額音楽サービスの中では、最も邦楽に強いと言えるだろう。

 

アプリは使いやすく、デザインもシンプル。「ランニング向けJ-POP」「おやすみ前に聴くジャズ」「はじめてのEDM」などプレイリストも数百用意されている

 

サービス全般で言えることは、競合サービスに比べ、純粋にわかりやすいものが多い。アプリ自体に派手さはないものの、使いやすさ、ストレスの無さはPC・モバイル版ともに折り紙付きだ。
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そして冒頭でも触れたが、本サービスの驚くべき点はその価格(おトク感)にある。

 

月額325円と競合サービスの1/3程度の金額であることに加え、音楽だけでなくプライムビデオで動画見放題、Kindleも一定数読み放題、Amazonで即日受け取りサービスや送料お急ぎを何度でも無料で利用できるなど、総合的に圧倒的にメリットを享受できるサービスだ。

 

特にプライムビデオでは、AKB48ライブ映像を2008年頃のものから独占配信しており、ファンにとっては見逃せないものとなっている。

 

米国では、Amazonプライム会員が年間99ドル(12,000円)とすることを考慮すると、日本でのこの価格帯は破格に近い

 

デメリットとしては、年額3,900円(税込)の一括払いという点だが、30日間の無料期間もあるので、いますぐお試ししたいところ。

 

結論としてPrime Musicは、費用を抑えたい人動画や電子書籍も見たい人Amazonをよく利用する人におすすめだ。

終わりに

すべてのサービスを使ってみて感じたことであるが、どれも似ているようで特徴的な点が多い。音楽を楽しむスタイルによって、使うべきサービスも分かれると思われる。
一方で各サービスの類似点もある。例えば、楽曲。

 

Taylor Swift, GReeen, EXILE, AKB48などはすべてのサービスで聴くことができる。しかし、X JAPAN, 福山雅治,  椎名林檎, 嵐(ジャニーズ系)等はどのサービスでも聴くことはできない
これは当然、レーベル・プロダクションによるが、そういったアーティストの曲を聴きたい場合は、やはりCDや楽曲を個別に買う/借りる等の既存の手法が必要になる。

 

つまり、定額音楽配信サービスは今後ますますの盛り上がりが予想されるものの、やはり既存の手法との組み合わせになるのではないかと思われる。

 

無料期間があるもにはまずはすべて試してみるのがおすすめ。使ってみてそれでも迷った場合はPrime Musicにしよう。

 

また、邦楽をメインに聴きたいのであれば、AWA, LINE Music, Prime Musicのいずれかがおすすめ。
オルゴール音の曲や他アーティストカバーの曲もあるため、楽曲数の数字はあまり参考にならないが、聴きたいアーティストがどれほど網羅されているのかを書かれたサイトもあるので、詳しくは参照してほしい。

 

既に国内の音楽市場において、市場売上の20%の域に達してきた定額配信サービス。これが50%を占める欧米諸国にどれほど追いついていくのか、今後の動きに注目したい。