【WeWorkだけじゃない】利用して分かったアメリカのおすすめコワーキングスペース7選レポート

アメリカにあるコワーキングスペース7つに関して、料金や利用時間の詳細をつけて体験レポートとして纏めました。

こんにちは。@satoshi_gfa18です。本日はアメリカのコワーキングスペースを紹介します。

WeWorkの日本進出で再注目されているコワーキングスペース。実はアメリカにはそれ以外にも、西海岸、東海岸、全米とそれぞれにたくさんのサービスがあります。

料金や利用時間の詳細をつけて体験レポートします。

1. WeWork

いわずもがな有名なWeWorkは全米各都市にあります。ニューヨークのマンハッタンだけで31箇所もあります。マンハッタンの大きさが東京都の区ひとつぶんくらいなので、この多さには驚かされます。

24/7(24時間365日営業)でコーヒーとビールが無料なのはもちろん、場所によってはフレッシュジュースやお菓子もあります。(ビールも4種類くらいあります)

利用者はフリーランスやメンバーの多くないスタートアップが多いと思われますが、大企業の契約も多い模様です。

マンハッタンで2箇所(チェルシー、グランドセントラル)、西海岸のサンタモニカ、マンハッタンビーチの合計4箇所を利用しました。

マンハッタンはどちらのオフィスも利用者がいっぱいで、固定デスクの新規ユーザは空席待ちであるとのこと。(特にチェルシーはマンハッタン内でも人気)日本人もいました。

利用料金はオフィスによって多少異なりますが、月極めでホットデスク(フリーの席)が350〜400ドル、固定席は500ドル〜、個室のプライベートオフィスは800ドル〜といった感じです。

加えて会議室を利用する際などに使用するクレジットが2つ付与されます。

日々各オフィスで開催されるイベントはWeWork会員であれば、どこのオフィスのものも無料で参加できますが、通常利用は登録したオフィスのみです。

(登録外のオフィスは、エクストラで一日の利用で50ドル支払う必要があります)

最安のメンバーシップ契約の場合は、月45ドルで2回の利用ができますが、平日の定時時間のみ。

会員のみが参加できるオンラインコミュニティがあり、この維持のためにメンバーであり続ける人も多いとのことです。

サンタモニカオフィスのコミュニティマネージャーの女性が、前職は有名企業のブランドマネージャーをしていたが、「空間と雰囲気が好きで転職した」と言っていたことを聞き、従業員も好きな空間と思えるのは素敵だなと思いました。

圧倒的強固な繋がりと情報の多さ、こだわったオフィスのデザイン性がWeWorkのウリでしょうか。

WeWorkは「全世界とのネットワーキングをしつつ、同じ1つのオフィスを利用する方」におすすめです。

数少ない経営陣へのインタビュー記事です。こちらご参考に
【直撃】大企業に問う。本社ビルで働く社員は「ハッピー」ですか?

なお、WeWorkは2018年9月時点で、28ヶ国・87都市・455ヶ所にて展開中です。

お申込みの際は、特典が適用となるこちらのリファラルコードをどうぞ。

2. CrossCampus

ロサンゼルス界隈で4箇所オフィスがあるシリコンビーチで最も知られたコワーキングスペースです。私もここの会員で一年以上出入りをしています。

特徴は、オバマ元大統領やLA市長のエリックガルセッティが公演を行うなど、周辺のいけてるスタートアップ関連者のみならず、政界などの著名人なども募ったイベントが頻繁に行われる点。

イベントはネットワーキングはもちろん、プログラミング勉強会やハッカソン、ピッチコンテスト、メディテイション(瞑想)まで幅広くあります。メンバーはほぼ無料です。

イベントではご飯(軽食)も無料で出たりするので、助かります。

24/7でコーヒーやビールがフリーなのはWeWorkと同じ、料金はホットデスクが月350ドルで、専用机や個室利用は600ドル〜となります。

月150ドルで平日夜と土日使えるナイトメンバープランがあり、日中帯に仕事があるので私はこの会員です。

素晴らしいのが、サンタモニカ、ダウンタウンLA、パサデナ、マンハッタンビーチと周辺にある4箇所すべてが利用できる点です。これは他にはない特徴かと思います。

サンタモニカの作業スペースは夜中も音楽がガンガン鳴っていて、作業も捗ります。

同じくメンバーである応援している起業家の二人。Hello Sugoiというオンラインチケットプラットフォームを立ち上げています。社名の通り、日本文化にインスパイアされたんだとか。

残念ながら(?)日本人会員は他にいない模様。イベントで数人出会ったレベルです。ということでLAの方、ぜひジョインを。

中の様子はこちらのレポートでも紹介しています。

アメリカ第3のスタートアップ圏 ロサンゼルス シリコンビーチの概要

CrossCampusは「LAを基盤に活動される方」におすすめです。

3. Spaces


コワーキングスペースに革命を起こしそうなこちら。オランダ発のサービスで全世界40箇所にあります。AmazonやFacebookも利用しているとのこと。

近隣のサンタモニカオフィスに行こうと考えていましたが、2017年10月オープンとのことで電話インタビューしました。

料金について、サンタモニカにある他のコワーキングスペースと比較しました。

Hot desk(フリースペース)の利用自体は前述のWeWorkやCrossCampusと同程度の350ドルですが、Dedicated desk(固定席)は500ドルと少々安めです。利用時間は24/7。

アメニティ系は結構違います。例えばWeWorkなどはコーヒーやビールが無料ですが、Spacesは基本的にオフィスに依るものの、コーヒーは無料、ビールはないようです。

最大の利点は、「平日の日中帯であれば、世界中のオフィスで使える」という点。(24時間利用できるのは、登録したオフィスのみ)

ただし、契約期間が短いほど料金は上がるため、契約が長い方がお得です。サンタモニカのオフィスでは1年契約以下の場合、月間500ドルとなるため、WeWorkなどの方が割安となります。

「世界中のオフィスを定額でシェアできる」という構想はすごいと思いました。(ヨーロッパ全域を網羅しており、東京にもあるみたいです。)

NewsPicksでもコメントしました。

Spacesは「世界中を飛び回るフリーランス・ノマド」におすすめです。

4. WorkshopCafe

ローカルのサービスも紹介していきます。WorkshopCafeはサンフランシスコの金融ディストリクトに1店のみある話題のコワーキングスペース。

巨大なカフェのような店内は「ひたすら作業に集中する場所」といった雰囲気です。

ここは時間ごとに利用料が発生し、都度利用登録するスタイル。Webからログインして空いてる座席を指定します。利用中は座席のランプが点灯する仕組み。

会議室もあります。

土日でもけっこう混んでいたので、平日はより混んでいるかもしれません。現地の友人いわく、出張者や短期滞在の方に好まれているようです。

1時間2ドルから利用でき、フードのオーダーと支払いもWebでできます。コーヒーが美味しかったです。

WorkshopCafeは「短期でサンフランシスコを訪れる方」におすすめです。

5. DG717

日系のコワーキングスペースもご紹介。

サンフランシスコの中心、マーケットストリートに位置するデジタルガレージさんのコワーキングスペーススペースDG717 Space。立地が非常に良いです。先日お邪魔してきました。

中にはスクラムベンチャーズさんなどの日系企業が数十社入られています。

コワーキングスペースは一般開放しており、1日25ドルで利用でき、月契約の場合は375ドル。週契約(100ドル)もできます。いずれも24/7。

サンフランシスコに進出したい日系企業がまず利用する、といったスタイルが多そうです。イベントなども定期開催されているとのこと。

WeWorkなど、この辺りに米系のコワーキングスペースは多いのですが、ユーザーが日系と米系半々とのことで、日系の繋がりも強く持てそうでした。綺麗で広く、素敵な空間でした。

DG717は「サンフランシスコに進出したい日系企業」におすすめです。

6. D.Haus

同じくサンフランシスコの中心にあるbtraxさんのオフィス内のコワーキングスペースD.Haus。

こちらも月極めで利用できるようです。料金などは直接お問い合わせしてみてください。契約期間は半年からとのこと。

btraxさんといえば、シリコンバレー・サンフランシスコのいけてる情報を発信しているメディアfresh traxが有名ですが(私も毎回欠かさずチェックしています)、オフィス内もデザイン性が高く、クリエイティブな空間でした。

アポなしで突撃してしまいましたが、快く中を見せていただきました。

D.Hausは「サンフランシスコに進出したい日系企業」におすすめです。

7. HeroCitySpace

最後はシリコンバレーのサンマテオにあるHeroCity。こちらも先日訪問して来ました。

なんといっても入口のフロントデスクがテスラである点が衝撃です。(テスラが半分に切られている)

ここはDraper Universityという周辺の起業家養成のためのスクールが運営しています。

1日30ドルで利用できますが、月額利用は350ドル〜、パートタイムの利用(月10日)だと250ドルです。もちろん24/7です。

二階まであるフロアは非常に広く、多くの人が常時作業しています。日本の方もいました。

なんといっても特徴はDraper Universityのプログラムと連携することかと思われます。

イベントの過去のスピーカーは以下の通り。創業者のBill Draperやイーロンマスクら、錚々たるメンバーが名を連ねます。

HeroCitySpaceは「シリコンバレーで起業したい人」におすすめです。

以上7サービス。

メンバーになるとみんなフレンドリーで話し掛け合う印象はありますが、「コワーキングスペースにいけば何か繋がりが生まれる」といった発想だとちょっと安易です。

アメリカ人は合理的理由、納得感を求める傾向にあると思うので、「自分が今これをやっていて、このために来ている」といった話ができると、より話が弾み、実際に繋がりが生まれると感じます。

余談ながら私の場合は「LAで働いており、周辺のスタートアップ事情(シリコンビーチ)に関心があり、ブログで発信するレポートを作るために協力して欲しい」と頼み、色々助けてもらいました。

アメリカ第3のスタートアップ圏 ロサンゼルス シリコンビーチの概要

アメリカ都市は賃料が非常に高いです。そのためにコワーキングスペースを利用する人もいますが、多くの人は、やはりみんな共に空間を共有する人と繋がりを求めており、そこから生まれたビジネスも多いと聞きます。

ぜひ、旅行や出張の際などに訪問してみてください。

お読みいただき、ありがとうございました。

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YouTubeでWeWorkの最新事業についても解説してます。ぜひご覧ください。

東京都出身。2011年から株式会社NTTデータで勤務し、在職中にIT責任者として一年半アメリカ・ロサンゼルスに駐在。インド案件を経て帰国後、株式会社メルカリに転職。2018年末独立、2019年起業し、三度目の渡米でニューヨークへ。インターネットが好きです。