情報断捨離はおすすめ。Google検索とテレビ, Facebookは違う

 

 

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(Flickr)

久々の更新です。

 

さてブログ更新を年初に開始してから、25本程度続けて更新していました。再開初日のアクセスは10ほどでしたが、、記事が2本Gunosy入りしたこともあり、開始数週間で10万PVを超えていました。

 

記事のうち1本は、はてぶでフィーバーしたこともあって、一時400人を超える人がリアルタイムで閲覧している状況になってました。

 

その後、パタっと更新停止していましたが、お陰様で毎月1〜3万PVほど記録していました。が、なぜかサーバー障害が発生し、一時凍結の後、さらなる障害で画像が全部消えてしまったり。。(どこかのタイミングで復旧しようと思いますが、まあ画像なくても読めるかと、、)

今後とも時折書いていきます。

 

 

 

さて、最近少々思うことがあって、備忘がてら書きたいと思います。

 

内容はざっくり言うと、時間がない時こそ考えるべきことについてです。

まぁすごく当たり前のようなことを書くんですが、ここ最近特に実感したことです。

 

まず、「時間がない」とか「もっと色々な事をやりたい」とは誰でも考えると思うんですけど、それは効率的に時間を使えばやり遂げられる、という話ではないと思います。

 

一般的に「効率が悪い」ことなどを問題として考えがちだと思うんですが、「この作業をやり終える時間がない、じゃあ効率化しましょう! という、時間がない→効率化を考える」という前提が違うんじゃないかと。

 

 

「時間は有限である」ということを理解する

例えばやることが10個あって、各作業は2時間かかっていたので、10×2で20時間だったとします。

が、2時間かかることは元々のやり方があまりにもいけてなかった場合でない限り、0.5時間とか1時間にすることは普通に難しいですよね。それより10個のうち、やらなくてもいいことを減らす方向で考えるべき、みたいな話です。

 

身近な例に置き換えると、多忙とか金欠とか言ってる人は、(シンプルに言ってしまうと)必要な付き合いだけを選んで、残りを諦めるべきということです。

1週間は7日、1日は24時間しかないので、自分個人に使う時間も考えるとできるわけがないことを理解する。「頑張ればできる!」という甘い精度の見積もりでなくて、無理してやることは現実的に不可能であると理解する。

 

私は色々なことに関心がある性格で、少しでも面白そうな話があればその場に行ってみたい、と考えていたほうで、日常的に多くの付き合いに忙殺されていました。なんだか腑に落ちない感はあるものの、その状況を当然として考えていたため、前提について疑うということをしてきませんでした・・・が、この生活で得をした、何かが残った、というものは、残念ながら少なかった(期待値が低かった)気がします。

 

 

ある時、仕事でとんでもなく納期の短いプロジェクトを少人数で回すことになったのですが、これが良い経験でした。

若干数字はぼかしてますが、通常3人×2ヶ月でやるところを1人が離脱してしまい、2人で、かつお客様オーダーでより短く1.5ヶ月でやり終える必要が出てきたわけです。

 

こうなると、どうにか効率よく仕事をやるという方法ではもはや解決不可能で、どれだけやる母数を減らすかと(この場合お客さんと)考えるしかないです。(優先順位をつけ、切る部分を見極めるという事)

限られた期間の中で、私生活の時間含め、仕事を終わらせるために必要不可欠なものは何かと考えていたら、意外と削れるものが多いことに気づきました。

 

 

 

この経験から、時間が有限であることを理解した上で、トレードオフ(何かをやるために何かを捨てる)的発想をスケジュールはじめ、あらゆることに取り入れ、断捨離をしてきました。

時間において一番顕著かつわかりやすいのは、飲み会の回数に加えて、インターネットに触れる時間。

 

これまでネットサーフィンを毎日ほげーとしてましたが、FacebookとかのSNSを見る時間は、そんなに必要なものでなかったことに気づき、極端な例ですが、数週間見ていなかった、ということもあったりします。

 

よくある友人の結婚報告についても、仮にFacebookで結婚報告を知らなくても、まぁ仲良い友達なら招待状が来るわけで、直接会って話せばいいかなー、とも思います。

(あとは飯テロにあわなくもなりますし!w)

 

#補足ですが、もちろん効率化の追求もいうまでもなく前段階に考える必要はあるんですが、効率化で劇的に成果が上がるものではないと思います。作業項目数×所要時間に、スキルを指数化したものを用いて計算することで限られた時間の中で処理できる定量値は出せそうですが、前述の通り通常×1のものを×0.5にするより母数を減らす方が現実的です。

 

 

テレビ、Facebook、Gunosyは似ている?

そんな生活をしてきて、ある意味でFacebookとテレビは似ているんじゃないかという結論になりました。

2つある気がしています。どちらも受動的に情報を取得している(自分が意図して取得した情報でない)ということと、どちらも受け手を魅了するよう書かれている広告のようなものであるということ。

 

それらは、どちらもいま自分が必要としている情報(過不足なくそれ該当する情報)を発していなくて、どちらかというと自分が第三者によって動機づけられるような情報ばかり。言い換えると、自分が興味がありそうな情報

 

思考が空で、何かやることを探したい、とかの場合はいいかもしれないんですが、結局何か自分の集中することがある場合は、不要な場合が多いです。(不要というよりは時間を侵食する、気が散るといった意味でマイナスな気もします。。)

Gunosyとかも独自アルゴリズムを使ってその人が興味ありそうな情報を発信する、としているけど要はこの観点から同じだと思います。

 

 

対して、必要な情報があれば、Googleとかで自分で(能動的に)検索すればすむ。すごくシンプルなことだけど、そうするだけで自分が不要なものに触れる時間は短くなり、色々なリズムが良くなってきたりする。Googleはあなたが興味ありそうな情報、といったものは教えてくれません。でも、それは本質的に自分にとって必要な情報ではなく、不要なものだと思います。

 

 

経営学で最も有名といっても過言ではない、ピータードラッカーはこう言っています。

曰く、インターネットの普及で人類は急速に情報を取得できるようになったが、その情報量の変化に人類は柔軟に適応できないだろう、と。

 

つまりこういうことです。

昔は農家の家は農家に、親が職人の人は職人に、と早くから自分の道を決めて腹をくくっていた人が多かった。それは情報が今ほどなかったから、選択肢が少なかったためです。「何が自分に本当に向いているのか?」と現代の多くの若者が考える発想がまずありません。若いうちから「選択と集中」をして一つのことに時間をかけ、結果を出しています。

 

 

コロンビア大学の有名心理学者シーナアイエンガー氏は、著書「選択の科学」で、選択肢の多さと人類の幸福度の関係を研究しました。そして、人は選択できる方が幸福度が高い、しかし選択肢の多さは人の幸福度を下げる、と立証しています。

ここでSNSやテレビで得られる受動的な情報についてもう一度考えると、これらは多くの情報を人に与えてくれます。しかしそれらは残念ながら、自分が能動的に得ているものでなく、興味がありそうなノイズ情報である可能性が高いとも言えるのではないでしょうか。

 

アイディアとかは、何かの組み合わせで生まれることも多いと思います。そういう場合はいろんな情報を得るのがいいかもしれません。でも一つのことに集中する必要がある場合って誰にでもあるかと。そんな時はまず必要なことを選び、不要なことを根絶する仕組みを作るのがいいかもしれません。前にTOEICのブログ書きましたが、勉強とか特にそうです。

ドラゴンボールで悟空が「精神と時の部屋に入って修行する」という有名なシーンがありますが、集中するためには、まず不要なものを見極めることかと。

 

 

 

また、最近ある大学教授(知り合いの別の教授より又聞き)に聞いた話を紹介します。

曰く、世にある情報ほとんどは無駄なものばかりである。その中から本質を見つけ出す事。また、情報は得てして8割の理解でよく、8割の理解でどんどん先に突き進むこと。

 

 

ブログとか何かの記事とか見ても、だいたい「要は何が言いたいの?」って思うと思います。

文章はタイトルと序文、最後の段落でだいたいの意味がわかる、と大学受験の時に習った気がしますが、これはまさに大量の情報と付き合う時のキーになりうるかと思います。

 

 

普段の生活でも複数のことをいくつかやるより、少数の何かに集中する方が遥かに良いです。

 

最後に、昨年アメリカで大ヒットした書籍「エッセンシャル思考」を紹介します。スタンフォード卒の起業家グレッグ・マキューン氏が書いているのですが、トレードオフ、断捨離、サンクコストなど色々なキーワードが出てきます。かなり良い内容で原文でも読んでみました。おすすめです。

 

 

東京都出身。2011年から株式会社NTTデータで勤務し、在職中にIT責任者として一年半アメリカ・ロサンゼルスに駐在。インド案件を経て帰国後、株式会社メルカリに転職。2018年末独立、2019年起業し、三度目の渡米でニューヨークへ。インターネットが好きです。