Y Combinator 2018 Demo Day1 の注目企業5選

ヘルステック、フードテック、B向けソリューション、VR、無人コンビニと5つを取り上げています。

 

 

こんにちは。暑い夏、いかがお過ごしでしょうか。今年もYCombinatorデモデーの時期がやってきました。

スタートアップ関連の方には有名なこのイベント、ざっくりいうと、シリコンバレーの老舗VCであるYCombinatorの集中プログラムに参加した各チーム(数%の倍率!)が、投資家に対して出資を募るプレゼンを行うイベントで、毎年、夏冬2回行われているものです。

 

年々対象企業は増えており、今回は2日間で9カ国132社(アメリカ外が28%)が参加。今回は、法人向けサービスとヘルステックが多いのが特徴でした。

 

私個人が気になったサービスをいくつかご紹介したいと思います。テッククランチの注目とはまた違うところを挙げてるので、チェックしてみてください。

Higia

初めは近年再び盛り上がりを見せるヘルステック関連サービス。乳がん対策のHigiaというスタートアップです。

 

乳がんは世界的に大きな課題。日本人でも乳がんで亡くなる方は毎年1万3,000人。ちょうど本日、訃報のあったさくらももこさんの一件で、再度乳がんの驚異が感じられました。この課題はぜひともテックで解決したいところ。

価格は300ドル程度。現在の技術よりも、詳細の検知ができるようです。既にメキシコで予約がされている他、アメリカでもスタンフォード大学で実証実験が行われているところです。来年にはサービスとして広がる模様です。

 

Mylk Guys

続いてはフードテック。アメリカでは、肉も卵も食べない “ビーガン” の方が2,100万人おり、ビーガンレストランなども多くあります。E-Commerceの登場は自然かもしれません。

私はビーガンではないのですが、自然由来の食べ物が好きです。

Mylk Guys商品は、アメリカに住む日本人にも大人気のオーガニックスーパー “トレーダージョーズ” に似たラインナップ。しかし販売されている商品の添加物の量をよく見る限り、こちらの方が質が高い印象を持っています。

アメリカには、オーガニック食品を安く購入できるLA発のThrive Marketというサービスもあるので、この領域の拡大は楽しみです。

 

Names & Faces

続いては、法人向け(B向け)サービス。これよくある課題ですね。

 

このツールを使った際に便利と思われるポイントは、部署からも名前からも検索できる、それらがわからなくても顔写真からも探せる、というところだと思います。

ちょうど従業員が100人を超えて急成長をする企業がターゲットのようです。

 

Send Reality

続いても法人向けサービス。こちらは不動産企業向けです。


賃貸含め、不動産の内見は時間がかかる上に、事前に確認できるポイントも多いはず。これは日本でも浸透しそうです。数枚の写真で確認するよりも、確実に成約率は上昇しそうですね。

VRはエンタメやゲーム領域で注目されることが多かったですが、今後、より空間を表現するビジネス上の用途が増えてくるかもしれません。

 

Inokyo

最後はAmazon Goライクな小売店向けの無人レジ化ソリューション。

ちょうどAmazon Goの2号店がシアトルの別の場所にできることが発表されましたが、無人コンビニも拡大していきそう。

実はこの分野、中国でも進んでいて、WeChat Payで決済が前提の無人コンビニがあります。決済しないと閉じ込められる、なんて仕組みだったりします。(もちろん信用力が低下するため、みんなちゃんと支払いをする)

 

さて今回は5つの注目企業をご紹介しました。

その他、今回のDemoDayについて、メルカリの@alpacapacapowが纏めてくれてるツイートもご参照あれ。

 

Demo Day2も気になったサービスをピックアップしていきます。

東京都出身。2011年から株式会社NTTデータで勤務し、在職中にIT責任者として一年半アメリカ・ロサンゼルスに駐在。インド案件を経て帰国後、株式会社メルカリに転職。2018年末独立、2019年起業し、三度目の渡米でニューヨークへ。インターネットが好きです。